我が輩は大きな勘違いをしておった。
我が輩の国は貧乏ではなかったのである。
我が国には豊富な資源があったのだ。
木材、
石材、
水晶、
食糧……
今まで全てを施設につぎ込んできていた。
なぜならそう、市場で
1資源が
銀貨15枚に化けることを知らなかったからである。
いや、正確には知っておったのだが、
「はした金過ぎて塵ほどにも役に立たない」
というイメージがあり、金を手に入れる手段として、
頭に浮かんでこなかったのである。
我が輩が城主になりたての頃、確かに市場で資源を売買する光景を見た。
しかし、当時は我が国は生産量が非常に低く、
一刻につき
500資源ほどしか生産できておらなんだ。
それを全て売り払ったとしても
金貨5枚。
一刻で
金貨5枚。
そのイメージが我が輩の中に深く染み込んでいた。
しかし今では
木材、
石材、
水晶、
食糧を全部合わせれば一刻につき
4000資源は生産できる。
ということはだぞ……。
施設の増改築を諦めれば、一刻に付き
金貨600枚手に入ると言うことではないか!
つまり、もし!
丸一日何もせずに寝ていれば!
14400枚の金貨が!
手に入るということではないか!
ただ、あまり沢山市場に出しすぎると、
安く買いたたかれるようになってしまうようである。
それに丸っきり開発をしないでおくというのも、
なにやらもったいない気がする。
そこで、資源の消費を抑えるため、必要な資源が少なく、
時間のかかる施設を作っておくことにしたのである。
これで我が輩も避暑地に
副城をたてられるのじゃよー。
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