忍者ブログ

我輩からのお知らせであるぞ。
★王立美術協会主催「第一回ドラクル小説コンテスト」の審査が行われておるぞ。
詳細は★ここ★を見るのである。

ドラゴンクルセイドランキングドラゴンクルセイドランキング (他城主の動向をチェックしておくのであるぞ)

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/04/28 13:22 】 |

我が輩は金が欲しいのである。
我が輩の国は非常に貧乏であるが故に、我が輩は色々と金策に頭を悩ませておるのだ。


最初に思いついたてっとり早い方法はあれだ。

酒場の隠し部屋である。


ギャンブルで一攫千金という奴であるぞ。

そこにはアサン大陸ドリームがはち切れんばかりにつまっておる。


我が輩はまず金貨100枚を『大』に賭けた。

結果は『小』。

負けか。


次に200枚を『大』に賭けた。

結果は『小』。

ふむ。

300枚損しているが我が輩はその程度ではひるまん。


次は更に倍、400枚を『大』に賭けた。

結果は『大』。

よし。


結果として700枚使って、800枚手に入れたことになる。

100枚の儲けだ。


次はまた100枚賭ける所から始める。

負けたら倍をかける。

勝ったら100枚賭ける所から始める。


それを何度か繰り返し、500枚ほど儲けた。


儲けてはいるが……細かい。細かすぎる。

我が輩の性に合わん!

一攫千金を狙ってやってきたのに、こんなちまちましたことはやってられん。


我が輩は『大』に200枚賭けた。

結果は『小』だった。

良い良い。気にはせん。


我が輩は『大』に200枚賭けた。

再び『小』だった。


最初に500枚儲けているので、全体としてまだ100枚の儲けが残る。

まだまだ余裕であるぞ。


我が輩は『大』に200枚賭けた。

信じられないことにまたしても『小』だった。


これで100枚の損害である。

次で200枚勝てば100枚の儲けであるな。


我が輩は『大』に200枚賭けた。

……こんなことがあって良いのだろうか? 結果は『小』だった。


これで300枚の損害であるな。


これだけ『小』が続いているんだ。次こそ『大』に違いあるまい。

ここで大きくかければ一気に負けを取り返せる。

500枚だ。『大』に500枚だ。


ギャンブラーの誤謬。

そんな言葉が我が輩の脳裏をよぎった。

今現在4回連続で『小』が出ておる。さぁ、次の5回目に『小』が来る確率は?

当然のことながら50%だ。例え100回連続『小』が出た後でも変わらず50%だ。

これから5回連続で『小』が出る確率である3.125%と混同してはいけない。


だが……。

誤謬であることはわかっているが、しかし……。


我が輩は『大』に500枚賭けた。

出目は……『小』。

やられた!


こんどこそ! 我が輩は『大』に500枚賭けた。

『小』。

そんな馬鹿な!


もう後には引けない!

『大』に500枚

『小』。


まさかそんなことが……。


我が輩はすっかり無一文になっていた。

こんなことなら黙って剣士を10体雇っておけばよかった……。


しかし、我が輩にそれほどの後悔はなかった。

なぜなら明日……今日の負け以上の勝ちをすればいい。

ただそれだけの話であるのだからな。
PR
【2009/06/03 00:10 】 | 城主げいむすきお | comment(2) | trackback()

<<金策に奔走するのである。 | HOME |これが我が国の誇る三人の英雄達である。>>

COMMENT:
無題
なんという漢っっっ!!

その見事な賭けっぷりに濡れずにはいられない!!

いつもブログ楽しく拝見してます。
【2009/06/14 09:16】| | 特命さん #56117846d5 [ 編集 ]
無題
うむ。いつも楽しく見ておるとは良い心がけじゃ。
これからもいつも楽しく見にくるが良いぞ。

そして我が輩の漢っぷりを見て、
どこでも好きなところを濡らすがよい。

今となっては、2000枚程度ならば
むざむざ捨てるのはもったいないが、失ってもそれほど痛手になるというわけではないが、
当時は全財産であったからな。
槍兵すら雇えなくなり、近場にしか狩りにいけず、
随分と出遅れてしまった感があったのである。

良い思い出であるな。
【2009/06/15 01:08】| URL | げいむすきお #99aedb27d4 [ 編集 ]
COMMENT EDIT :















TRACKBACK:
トラックバックURL


<<金策に奔走するのである。 | HOME |これが我が国の誇る三人の英雄達である。>>

忍者ブログ [PR]