今日は我が国の誇る
三人の英雄を紹介しよう。
まず一番手は
げいむいやよである。
先覚の魔杖と
知力の高さを武器に、戦いを生き抜いておる。
探索の首飾りなどというものを首にまいておるのだが、
一体何の意味があるのか我が輩には一向にわからん。
二番手は
すきお二世というものじゃ。
いやよとは逆に
腕力自慢であり、
狂暴の斧を得物としている。
同じくわけのわからん首飾りをしている。
略奪の首飾りと言ったか……?
何にしろ、どういう意味があるのかは一向にわからん。
そして最後の英雄は
すぱいたろう。
彼は敏……おっと、彼についてはこれ以上いえんな。
なにせ国家機密なのでな。
ただ
「腕力と知力が0である」とだけいっておこうか。
こやつらは我が輩が見ておらんとすぐにさぼるので困っておるのだ。
一度狩りから帰ってくると、我が輩の指示がなければずっと城下町で油を売っておる。
一日のノルマである
ダブルポイントを使い果たすことができておらんのだ。
朝早くや夜遅くならば英雄達が帰るやいなや、
すぐに狩りへの指示を出せるが、昼間はそうはいかん。
我が輩、昼間は忙しいのだ。
なんせ城下町にすむ下々の子供達と遊んでおるでの。
我が輩は生来の恥ずかしがり屋であるがゆえに、
他国の城主をギルドに誘うことはできんが、
子供相手ならば人見知りをせずに話をすることができるのだ。
PR